prose-いたずらな雨風
2014年4月4日 趣味 矢来の雨は正午ちかくであがったものの、風は青空とけんかしているように音をたてて吹いている、部屋にいると冷え込みをおぼえ、ストーブで暖をとる。
春も4月をかぞえているというのにへんな天気、案の定、南米チリ沖では巨大地震があってはるばる洋上こえて日本に津波をもたらした。自然の力は果てしなく大きくて強いものであることを実感し、大陸プレートが陥没するのを人間の知恵では防ぎようもない限界の闇に吸い込まれるような気色わるさがのこる。
用水路のわずかな流れに桜の花弁がまいおちて花筏になっていた。
春も4月をかぞえているというのにへんな天気、案の定、南米チリ沖では巨大地震があってはるばる洋上こえて日本に津波をもたらした。自然の力は果てしなく大きくて強いものであることを実感し、大陸プレートが陥没するのを人間の知恵では防ぎようもない限界の闇に吸い込まれるような気色わるさがのこる。
用水路のわずかな流れに桜の花弁がまいおちて花筏になっていた。
prose-わきたつ山
2014年4月3日 趣味 百閒川の中島あたりから北をながめると半田山植物園の丘陵は淡色のもえに染まって、みごとな景観である。今が満開のソメイヨシノだ。
堤防沿いを上流に向かってはしっていくと、中区消防署下の桜も密に植わっていて、花見客でにぎやかだ。しかしここは公共交通の便にめぐまれず、せっかくの花見にアルコール抜きになるのは半減である。
山桜は牧山の旭川をまたいだ景観は近隣に類ないものだと思っている。
なににしても、時代かかった江戸庶民の花見の雰囲気は愉快でその坩堝にひたってみたい気がする、であるが、落語にでてくるまがいものの花見料理は御免と思う。
堤防沿いを上流に向かってはしっていくと、中区消防署下の桜も密に植わっていて、花見客でにぎやかだ。しかしここは公共交通の便にめぐまれず、せっかくの花見にアルコール抜きになるのは半減である。
山桜は牧山の旭川をまたいだ景観は近隣に類ないものだと思っている。
なににしても、時代かかった江戸庶民の花見の雰囲気は愉快でその坩堝にひたってみたい気がする、であるが、落語にでてくるまがいものの花見料理は御免と思う。
prose-衝動の波
2014年4月2日 趣味 市内に用事があってでかけたところ、中央警察署あたりから歩道寄りの一車線が大渋滞、工事や事故、信号関係の渋滞ではないとみた。右車線にでようと想ったが流れにきれめがなくてどうにもならない。暫く固定停車したまま待機し後続車の配慮で進路変更できスムースに走れた。渋滞車線の流れは新京橋の信号で左折するようで、対向車線も同じように右折しようとする車で番町まで尾をひいている。
これは、後楽園にいく花見客だ、ヘェと感じいった。メヂアこぞってうちならす花見だ花見だとの声に煽られ、陽気もてつだって這い出た虫のように行列をつくっていた。
消費税増税でわんさか買いだめする、あるいはガソリン給油でスタンドに列をなしたあの心境といい、陽気に浮かれるこの衝動といい、行動原点に矛盾あると思うのだがものとせず克服して憚らないパワーをみていると、根性健全で安堵感さえある。
これは、後楽園にいく花見客だ、ヘェと感じいった。メヂアこぞってうちならす花見だ花見だとの声に煽られ、陽気もてつだって這い出た虫のように行列をつくっていた。
消費税増税でわんさか買いだめする、あるいはガソリン給油でスタンドに列をなしたあの心境といい、陽気に浮かれるこの衝動といい、行動原点に矛盾あると思うのだがものとせず克服して憚らないパワーをみていると、根性健全で安堵感さえある。
prose-咲きにける
2014年3月30日 趣味 梅桃と書いて、サクラウメ、という。
樹形はがさつだが枝茎をさかんに伸ばして成長する落葉低木で、春の風に誘われて淡紅色のまじり白花を各枝に花穂状になってさかんに咲き盛る。実はサクランボのように小さく真っ赤に熟す。桜は元来この梅桃をさすといわれている。
古代中国からわたってきたその風情はなんといえない萌える勢いをくみとるができる。
麦の収穫時期に熟れるので、小学校が退けてから刈り取りに忙しい親の横で戯、び、麦藁で編んだ篭に実を摘んではその果実の甘さに夢中になった。
中学生になったらそのような幼い味覚を解放して覚えを忘れてしまって大きくなり、今度は就業を退いてからという境遇にとつぜん懐かしさのあまり育苗店で苗木
を買い裏庭に植えていた、丈はそれなり年々のびたが花蕾がいっこうにつけない、これは午後日陰のせいだそうで庭模様がえのとき鉢植えにして終日陽が当たって風通しのいい環境をあたえてやると、正直なもの、昨年はあっけにとられるほどに咲きほこり実をつけたのである。
今春も染井吉野にさきがけて狭い庭の鉢に咲誇った。
樹形はがさつだが枝茎をさかんに伸ばして成長する落葉低木で、春の風に誘われて淡紅色のまじり白花を各枝に花穂状になってさかんに咲き盛る。実はサクランボのように小さく真っ赤に熟す。桜は元来この梅桃をさすといわれている。
古代中国からわたってきたその風情はなんといえない萌える勢いをくみとるができる。
麦の収穫時期に熟れるので、小学校が退けてから刈り取りに忙しい親の横で戯、び、麦藁で編んだ篭に実を摘んではその果実の甘さに夢中になった。
中学生になったらそのような幼い味覚を解放して覚えを忘れてしまって大きくなり、今度は就業を退いてからという境遇にとつぜん懐かしさのあまり育苗店で苗木
を買い裏庭に植えていた、丈はそれなり年々のびたが花蕾がいっこうにつけない、これは午後日陰のせいだそうで庭模様がえのとき鉢植えにして終日陽が当たって風通しのいい環境をあたえてやると、正直なもの、昨年はあっけにとられるほどに咲きほこり実をつけたのである。
今春も染井吉野にさきがけて狭い庭の鉢に咲誇った。
prose-春雨の後
2014年3月27日 趣味 一昨日のうきうきする晴れは、昨日緞帳がおりるような鬱陶しい曇天降雨になり、脱いだ肌着をもとにもどし一日をやりすごしたのであるが、今日の陽射しにどうしたものだろうか、思案した。今着ている感触に違和感がなかったのでそのまま外に出てプランターの苗植えをすることにした。雨後の柔らな黒々とした土にスコスコとスコップを受け入れ、感触はきもちいいものだった。ささやかな栽培なで、好きな野菜に限定、トマト4本(ミニで生食用)サニーレタス4株(酢味噌和え用)パセリ2本(薬味、天麩羅用)である。それに加え以前に植えたプランター人参(あぶら炒め&和えもの)、春菊(薬味、鍋物、天麩羅用)ネギ(薬味、鍋物、酢味噌和え用)をならべるとなかなか彩菜ゆたかな箱菜園になった。
うっすら汗をおぼえるほどで春ジァンバアーを脱いで冷たい飲み物は乾いた咽喉においしかった。
うっすら汗をおぼえるほどで春ジァンバアーを脱いで冷たい飲み物は乾いた咽喉においしかった。
prose-プランター菜園
2014年3月25日 趣味 プランターで栽培する大根を収穫して浅漬したのを、ここ数日三度の食卓にならべて美味しく賞味した。なんともいえぬ春の香りと味に満足した。
もっとほしい願いがかなえられてご近所からりっぱな柔葉を繁らした葉大根を数株いただいた。さっそく和え物で食卓の一品とし、浅漬もこしらえた。
白いあつあつご飯に実によく合うのである。
もっとほしい願いがかなえられてご近所からりっぱな柔葉を繁らした葉大根を数株いただいた。さっそく和え物で食卓の一品とし、浅漬もこしらえた。
白いあつあつご飯に実によく合うのである。
prose-植え替え
2014年3月24日 趣味 携帯ラジオを聞きながらサギソウの植え替え。
昨年友人から球根をいただいて赤玉土に植えたら夏にみごとなサギの飛翔を見せてくれた、アドバイスで植え替えしようとそろそろ土を除けてみたのだが球根がない、赤玉土の塊ばかり、あきらめそのまま放置して一日経ち、意をあらたにし陽だまりの椅子に腰をおちつけて細かに点検しながらより分けていくと、土玉そっくりの球根らしき(?)ものを10個選ぶことができた。
ホームセンターで桐生砂を買ってきてどうやら植え替えはおわった。
昨年友人から球根をいただいて赤玉土に植えたら夏にみごとなサギの飛翔を見せてくれた、アドバイスで植え替えしようとそろそろ土を除けてみたのだが球根がない、赤玉土の塊ばかり、あきらめそのまま放置して一日経ち、意をあらたにし陽だまりの椅子に腰をおちつけて細かに点検しながらより分けていくと、土玉そっくりの球根らしき(?)ものを10個選ぶことができた。
ホームセンターで桐生砂を買ってきてどうやら植え替えはおわった。
prose-だらだら悪天候の北帰行②
2014年3月22日 趣味 岸田吟香といっても知らぬ人が多い。
幕末に津山藩の塾生になったのをはじめ三河藩の中小姓になったり、はては湯屋の三助や妓楼の箱屋につとめのちに吉原の妓楼主人、東京日日新聞に入社しては台湾への従軍記者、目薬の製造販売の実業家、晩年の教育家などの変遷を遂げ、七男五女をもうけ、4男劉生は洋画家で名がしられている。
もっとも地元に馴染みなのは「卵かけごはん」の公布であろう。今に息をふきかえし久米には専門の食堂ができるほどで、新鮮な生卵をほかほかのご飯にわりこみ納豆のようにねばりを出して出し醤油の味を加味して食べるのは一般家庭の一膳になっている。卵ご飯という食べ方は江戸時代早くから各層にあって特段珍しくはないと思うなだが、献立に汎用させたのは吟行の功績である。
このパワー満ち満ちている人生は七男五女の子沢山にもあふれている。
緑陰の褪せた緑と芽吹きまえの淡白い落葉樹におおわれている頂上の郷を想うと、こころざしのタフさは芽吹きのように内包されている。
旧旭町の橋梁にかかると自然と不釣合いな建物は曇天に沈んでいた。河の中央に白赤の角形ブイがこれからの上流に点在していた。水量をはかるものか遊魚舟の目印のものかはわからない。霧雨に煙っていた。
高校野球の開幕セレモニーがラジオから感動的な口調でながれていた。
ようやく落合に着いた。時計は11時をさしていて行程に2時間かかった。
ダウンを羽織るほどの寒さになっていた。
幕末に津山藩の塾生になったのをはじめ三河藩の中小姓になったり、はては湯屋の三助や妓楼の箱屋につとめのちに吉原の妓楼主人、東京日日新聞に入社しては台湾への従軍記者、目薬の製造販売の実業家、晩年の教育家などの変遷を遂げ、七男五女をもうけ、4男劉生は洋画家で名がしられている。
もっとも地元に馴染みなのは「卵かけごはん」の公布であろう。今に息をふきかえし久米には専門の食堂ができるほどで、新鮮な生卵をほかほかのご飯にわりこみ納豆のようにねばりを出して出し醤油の味を加味して食べるのは一般家庭の一膳になっている。卵ご飯という食べ方は江戸時代早くから各層にあって特段珍しくはないと思うなだが、献立に汎用させたのは吟行の功績である。
このパワー満ち満ちている人生は七男五女の子沢山にもあふれている。
緑陰の褪せた緑と芽吹きまえの淡白い落葉樹におおわれている頂上の郷を想うと、こころざしのタフさは芽吹きのように内包されている。
旧旭町の橋梁にかかると自然と不釣合いな建物は曇天に沈んでいた。河の中央に白赤の角形ブイがこれからの上流に点在していた。水量をはかるものか遊魚舟の目印のものかはわからない。霧雨に煙っていた。
高校野球の開幕セレモニーがラジオから感動的な口調でながれていた。
ようやく落合に着いた。時計は11時をさしていて行程に2時間かかった。
ダウンを羽織るほどの寒さになっていた。
prose-だらだら悪天候の北帰行①
2014年3月21日 趣味 彼岸に雪の舞う天候に遭うとは思いもよらなかった。
彼岸の墓参に真庭市へ走る。
5年ぶりに国道53号線から県道30号線を走ることにした。金川で予想外の渋滞、じわじわ匍匐前進でちょっと苛立つ、元凶は金川大橋の信号である。霧雨がフロントガラスを濡らして予報どおりの暗雲たれこみ、建部を通過するころ雨音がやかましく福渡を県道へとってダムにいたるころは霙にみまわれた。ほんの一時だがホワイトアウトの視界になる。
左側は旭川、まんまんの水量をたたえていて堤防の桜並木は硬い色をみせて佇立し膨らみをかみしめていた。美咲町の行政区域をかすめるあたりは、岸田吟香の生誕地で路傍に顕彰碑があったのを思い出した。それと気にしながら走った今回はうんわるく確認できなかった。すこし詳しくいううと河岸から谷あいの隘路を延々と登りつめ山奥にはりついた垪和という集落の生まれで、棚田百選で有名な大垪和の近だ。
彼岸の墓参に真庭市へ走る。
5年ぶりに国道53号線から県道30号線を走ることにした。金川で予想外の渋滞、じわじわ匍匐前進でちょっと苛立つ、元凶は金川大橋の信号である。霧雨がフロントガラスを濡らして予報どおりの暗雲たれこみ、建部を通過するころ雨音がやかましく福渡を県道へとってダムにいたるころは霙にみまわれた。ほんの一時だがホワイトアウトの視界になる。
左側は旭川、まんまんの水量をたたえていて堤防の桜並木は硬い色をみせて佇立し膨らみをかみしめていた。美咲町の行政区域をかすめるあたりは、岸田吟香の生誕地で路傍に顕彰碑があったのを思い出した。それと気にしながら走った今回はうんわるく確認できなかった。すこし詳しくいううと河岸から谷あいの隘路を延々と登りつめ山奥にはりついた垪和という集落の生まれで、棚田百選で有名な大垪和の近だ。
天にポッカリ穴があいて暖かい陽射しがでてきた。
ダウンを脱いで日当たりの梅園をあるいていると少し汗ばんでくる。
野山の草木は若葉をのぞかせ、硬いガクにつつまれている蕾はいきなり膨らんできた。逆に寒さを好む草花は衰えてきた。
礼服の母親に連れられた学童がいつもよりしおらしい歩みの動作だ。
まぶしい光の輪のなかで、いけとしいける者は弾んだ輝きを放逸している。
ダウンを脱いで日当たりの梅園をあるいていると少し汗ばんでくる。
野山の草木は若葉をのぞかせ、硬いガクにつつまれている蕾はいきなり膨らんできた。逆に寒さを好む草花は衰えてきた。
礼服の母親に連れられた学童がいつもよりしおらしい歩みの動作だ。
まぶしい光の輪のなかで、いけとしいける者は弾んだ輝きを放逸している。
prose-i一日スピード狂②
2014年3月15日 趣味 ところで、新幹線の姿とスピードがたまらんという人に上り車両の絶好ポイントをアドバイスしてもらい友人ふたりででかけた。
停車ホームでの撮影は停止状態か発着の減速状態が対象なので「姿」は満足できても、「スピード」はとらえられない。岡山駅の東でいえば絶好ポイントは2箇所しかないそうで、その一つが住居そばの山、風は冷たいのに淡い陽射しに押されて山の中腹にある公園に登る、駐車可能なところがほぼ目線でのアングル、公園にあがると新幹線の屋根をのぞむ真上からの位地を確保できる、で駐車箇所から公園までの「くの字」の坂はいろんなアングルが選択できて面白い。在来線の高島駅付近で白い球形を確認してあわててセッテイングしても遅い、およそ200キロ前後の速度は「あっ」という間に轟音と風圧をおこして目前から消えてしまう。
通常の技術ではムリ、三脚でアングルを固定しマニュアルシャッター、マニュアル露出設定のうえ連写で挑むほうがよいようだ。
今日は手始め試行、もうすぐ桜開花すれば花見客で賑わうとのこと、かちあわない日を選んで再三再四でかけてみよう。
停車ホームでの撮影は停止状態か発着の減速状態が対象なので「姿」は満足できても、「スピード」はとらえられない。岡山駅の東でいえば絶好ポイントは2箇所しかないそうで、その一つが住居そばの山、風は冷たいのに淡い陽射しに押されて山の中腹にある公園に登る、駐車可能なところがほぼ目線でのアングル、公園にあがると新幹線の屋根をのぞむ真上からの位地を確保できる、で駐車箇所から公園までの「くの字」の坂はいろんなアングルが選択できて面白い。在来線の高島駅付近で白い球形を確認してあわててセッテイングしても遅い、およそ200キロ前後の速度は「あっ」という間に轟音と風圧をおこして目前から消えてしまう。
通常の技術ではムリ、三脚でアングルを固定しマニュアルシャッター、マニュアル露出設定のうえ連写で挑むほうがよいようだ。
今日は手始め試行、もうすぐ桜開花すれば花見客で賑わうとのこと、かちあわない日を選んで再三再四でかけてみよう。
prose-揺れる恐怖
2014年3月14日 趣味 比較的ゆれない地域で深夜2:02分に揺れた。
びっくりしてベットの上でとびおきた。
棚の物体が同じように目を醒ましてがたがたと騒がしい。
地震だあァ。
TVをつけると地震速報が流れていて震源は伊予灘、震度5.岡山は震度4.こんなレベルでこれほどまでに揺れるのかとおっかなびっくり、・・・。
夕方でのTV報道では岡山中区は震度3だったそうだ。
南海トラフの地震ではいったいどうなるのか。
びっくりしてベットの上でとびおきた。
棚の物体が同じように目を醒ましてがたがたと騒がしい。
地震だあァ。
TVをつけると地震速報が流れていて震源は伊予灘、震度5.岡山は震度4.こんなレベルでこれほどまでに揺れるのかとおっかなびっくり、・・・。
夕方でのTV報道では岡山中区は震度3だったそうだ。
南海トラフの地震ではいったいどうなるのか。
prose-一日スピード狂①
2014年3月14日 趣味 野鳥の撮影にこりかたまっている人もいれば、新幹線ばっかりの撮影に明け暮れている人も大勢おられる。
毎日毎日、雪が降ろうが冷たい風にうたれようが関係なく同じ場所に終日カメラをすえて、自分の思う画像をひたすら追い求めるのである。山野草の分野でも同じこと、種類、場所こそおりおりに変わるこそすれ、山野草という標的は不動で季節の山野に嬉々としてとびまわる。だからそういう道楽を理解できない人からはうさんくさい眼でみられる。したが、道楽の海にはまってしまえば他人がどう言おうが
馬耳東風で恬然していればいいので、その面白さは果てしなく自己満足で十分なのである。
毎日毎日、雪が降ろうが冷たい風にうたれようが関係なく同じ場所に終日カメラをすえて、自分の思う画像をひたすら追い求めるのである。山野草の分野でも同じこと、種類、場所こそおりおりに変わるこそすれ、山野草という標的は不動で季節の山野に嬉々としてとびまわる。だからそういう道楽を理解できない人からはうさんくさい眼でみられる。したが、道楽の海にはまってしまえば他人がどう言おうが
馬耳東風で恬然していればいいので、その面白さは果てしなく自己満足で十分なのである。
prose-鷹のハンター
2014年3月7日 趣味 上手から川筋を眺望して消え細っていくあたりを里山連山が瘤のようにもりあがっている。集落を抱いてせりあがっている山が富夕柿と筍の有名な産地になっている。そのなかほどから頂上に向かって一枚のたんぼが冠雪の化粧しているかのように見間違える光景で幾条の煙がまきあがっている。いたずらな風がないので整然と長方形をくずさずに煙たてていた。
ミサゴ(鷹の一種・主に魚類を捕獲)はその里山に棲んでいて百閒川を餌場に飛翔してきていた。
捕獲シーンには滅多にでくわさないのだが、たまさか今日は絶好のタイミングでハンティングの状況を観察することができた。
羽を広げるとゆうに60センチをこえ、水面からさして高くない空を悠然と飛行、鳶ほどにここぞと狙いつけた上空を円心えがき、ホバーリングしたかと思うと急転直下、ダイビングしてさざなく灰色の水面を裂き、獲物との格闘で水しぶきをあげ鋭い爪を獲物の背ににくこませて飛び立ち、護岸の岩や木の枝の上で鳶口鍵形の嘴で羽をむしり皮を剥いで骨を散らしてくまなく肉を食らい、まさに猛禽の修羅場を凄惨に演ずるのである。
今もダイビングの光景がくりひろげられた。獲物は大きなニゴイである。尾鰭をばたばたさせて抵抗するに加え重量に耐えかねて水面すれすれで飛び、石積みの堰にたどりつくかどうかで獲物を落とした。
「失敗った!」とおもったかどうか、ふたたび獲物をひっかけた位地に舞い戻り円をかき鋭くダイビング、前にまして水しぶきの格闘してひときわ大きなニゴイをつかんでとびあがり、こんどは暴れる獲物にがっしり爪をくいこませて無難に新幹線の橋脚岩場あたりに運んだ。
水面の騒動をかぎつけたカメラマンがおっとり刀で駆けつけたがすでに遅し、一陣のハンティングは終演してしまって鴨の泳ぎとキョトンとしたカイツブリが浮かんでいるだけだった。
ミサゴ(鷹の一種・主に魚類を捕獲)はその里山に棲んでいて百閒川を餌場に飛翔してきていた。
捕獲シーンには滅多にでくわさないのだが、たまさか今日は絶好のタイミングでハンティングの状況を観察することができた。
羽を広げるとゆうに60センチをこえ、水面からさして高くない空を悠然と飛行、鳶ほどにここぞと狙いつけた上空を円心えがき、ホバーリングしたかと思うと急転直下、ダイビングしてさざなく灰色の水面を裂き、獲物との格闘で水しぶきをあげ鋭い爪を獲物の背ににくこませて飛び立ち、護岸の岩や木の枝の上で鳶口鍵形の嘴で羽をむしり皮を剥いで骨を散らしてくまなく肉を食らい、まさに猛禽の修羅場を凄惨に演ずるのである。
今もダイビングの光景がくりひろげられた。獲物は大きなニゴイである。尾鰭をばたばたさせて抵抗するに加え重量に耐えかねて水面すれすれで飛び、石積みの堰にたどりつくかどうかで獲物を落とした。
「失敗った!」とおもったかどうか、ふたたび獲物をひっかけた位地に舞い戻り円をかき鋭くダイビング、前にまして水しぶきの格闘してひときわ大きなニゴイをつかんでとびあがり、こんどは暴れる獲物にがっしり爪をくいこませて無難に新幹線の橋脚岩場あたりに運んだ。
水面の騒動をかぎつけたカメラマンがおっとり刀で駆けつけたがすでに遅し、一陣のハンティングは終演してしまって鴨の泳ぎとキョトンとしたカイツブリが浮かんでいるだけだった。
prose-春うらら気分
2014年3月5日 趣味 すっかりとはいかないが咳と倦怠感から解放されて、通院の帰り道河川敷の広場を歩いた。さいわい無風の空間にあたたかい陽射しが柔らかいあしをのばしてきて、萎縮した関節をほぐしてくれた。あいかわらずバードウオッチングの老人が双眼鏡やらバズカーのカメラをかかえて岸の歩道をいったりきたりしている。犬を散歩させている婦人もとぎれることもなく視野に移りかわる。
車のシートを倒してひっくりかえり、よみさしの文庫本をひろげていると、上瞼がおりてくる。
のどかな一日になりそうだ。
車のシートを倒してひっくりかえり、よみさしの文庫本をひろげていると、上瞼がおりてくる。
のどかな一日になりそうだ。
太平洋の低気圧が東の洋上に去り、寒気団が北に上がって春らしい陽気が窓辺にやってきた。3月の暦をながめているといろんな便りとイベントの招待がまいこんできだした。でかけて行きたいのは山々だが風邪具合が完治していないし右腕の疼痛が行動を億劫にさせて部屋にとじこもっている。パソコンのキーボードをたたくのにも二の腕が疼く。
ラジオと文庫本が好きでその分では不満はないのだが、春の光はものすごく誘惑的に明るい。
ふきのとうの匂いを嗅ぎたいと想う。
ラジオと文庫本が好きでその分では不満はないのだが、春の光はものすごく誘惑的に明るい。
ふきのとうの匂いを嗅ぎたいと想う。
prose-万病の源
2014年3月1日 趣味 風邪は万病の源だよとよくよく言われて育った。
たかが風邪などとあなどってはいけない、活気あふれる青年期ならその兆候があっても鼻にもかけずに活動しているうち胡散霧散にしてしまうほどの体力が、齢かさねてだれがみても立派な後期高齢者にふみこむと、おどろくほど快復力の衰えをおぼえるのである。やっこさ風邪引きの峠をこえて安堵し外出をままにしていると体内に残滓していたウイルスを復活させうんうんと頭に鉢巻するまでの熱にみまわれるのだ。思うのに高熱を発するのは体に抵抗力があるからで、微熱でうろうろしているのは高熱をおこす甲斐のないからだになっているのだろうか。
もともと持病のある人は思いがけずその発症になやまされるのだ。
風邪が万病の源といわれるのはそこらへんにある。
くわばらくわばら。
たかが風邪などとあなどってはいけない、活気あふれる青年期ならその兆候があっても鼻にもかけずに活動しているうち胡散霧散にしてしまうほどの体力が、齢かさねてだれがみても立派な後期高齢者にふみこむと、おどろくほど快復力の衰えをおぼえるのである。やっこさ風邪引きの峠をこえて安堵し外出をままにしていると体内に残滓していたウイルスを復活させうんうんと頭に鉢巻するまでの熱にみまわれるのだ。思うのに高熱を発するのは体に抵抗力があるからで、微熱でうろうろしているのは高熱をおこす甲斐のないからだになっているのだろうか。
もともと持病のある人は思いがけずその発症になやまされるのだ。
風邪が万病の源といわれるのはそこらへんにある。
くわばらくわばら。
prose-野草&山野草④
2014年2月24日 趣味 徳川家康は自ら薬草を採集し乾燥させ薬研の加工までして愛飲、人一倍健康にはげんでいたようであったが、ある日好きな鷹狩にでかけ獲物を天麩羅にして食べてところ俄か腹痛をおこし、それが災いになり落命したということがつたえられている。薬草の効果もそこまでは及ばなかったようだ。
ゲンノショウコ、ドクダミ、センブリなど古来から汎用的に知られているもののほか、山野草=薬草の関連から文献をひらいてみると興味深くとたんに面白くなる。
[中風]アカザ、イカリソウ
[脳卒中]アマドコロ
[心臓弁膜症]ヤブラン
[扁桃腺]オウレン、キキョウ、センニンソウ、ヒオウギ、ユキノシタ
[止血]ガマ、ナズナ、ヨモギ
[腎臓病]ウツボグサ、カキドウシ、スイカズラ、ダイコンソウ、ニワトコ
[膀胱炎]イタドリ、ウツボグサ、オオバコ、ナンバンギセル、チガヤ
[むくみ]カワラケツメイ、タネツケバナ、ナズナ、
・・・等々、山野草の花を求めて山野を歩いている人には先刻承知のものばかりである。
なかには猛毒を含むトリカブト、ハシリドコロも混在しているし、多くは絶滅危惧の状況にあることも事実。
山野草=薬草というのは、知識の範囲のみで観賞しているのがベターだろう。
ゲンノショウコ、ドクダミ、センブリなど古来から汎用的に知られているもののほか、山野草=薬草の関連から文献をひらいてみると興味深くとたんに面白くなる。
[中風]アカザ、イカリソウ
[脳卒中]アマドコロ
[心臓弁膜症]ヤブラン
[扁桃腺]オウレン、キキョウ、センニンソウ、ヒオウギ、ユキノシタ
[止血]ガマ、ナズナ、ヨモギ
[腎臓病]ウツボグサ、カキドウシ、スイカズラ、ダイコンソウ、ニワトコ
[膀胱炎]イタドリ、ウツボグサ、オオバコ、ナンバンギセル、チガヤ
[むくみ]カワラケツメイ、タネツケバナ、ナズナ、
・・・等々、山野草の花を求めて山野を歩いている人には先刻承知のものばかりである。
なかには猛毒を含むトリカブト、ハシリドコロも混在しているし、多くは絶滅危惧の状況にあることも事実。
山野草=薬草というのは、知識の範囲のみで観賞しているのがベターだろう。
prose-薬草&山野草③
2014年2月10日 趣味 琵琶河畔の北陸道を走っていると東側に秀峰があらわれる、1377メートルの伊吹山だ。いわゆる、頭部と西部の山野草が境界していて自生のはなやかさを観賞できる山であるし、ひいては薬草も有名である。深田久弥の「日本百名山」伊吹山の項には興味ある文述があるので引用したい、
「永禄年中織田信長が南蛮人に命じて海外の薬草をもたらせ、この山に方五十町の薬園ををつくったので、特有植物で有名になり、その後多くの本草学者に貴重な研究の場を与えた。・・・」
はたして信長は薬草を応用したのか、応用したとするならばどんな薬草をいかように使用したのかはさだかはでないのが残念。戦国時代の武将では、自分で採集して乾燥させたもの盛んに応用していたのはむしろ徳川家康といわれている。
「永禄年中織田信長が南蛮人に命じて海外の薬草をもたらせ、この山に方五十町の薬園ををつくったので、特有植物で有名になり、その後多くの本草学者に貴重な研究の場を与えた。・・・」
はたして信長は薬草を応用したのか、応用したとするならばどんな薬草をいかように使用したのかはさだかはでないのが残念。戦国時代の武将では、自分で採集して乾燥させたもの盛んに応用していたのはむしろ徳川家康といわれている。
prose-降雪一過
2014年2月9日 趣味 台風一過の熟語はあるが降雪一過はない、勝手な造語である。
今朝はすばらしい好天で青空の下あたたかい陽射しがあらわれた。
残雪を載せた家々がキラキラ輝いて別世界のようだ。
ただし屋根をすべる雪の塊にはあいかわらず驚いている。
今朝はすばらしい好天で青空の下あたたかい陽射しがあらわれた。
残雪を載せた家々がキラキラ輝いて別世界のようだ。
ただし屋根をすべる雪の塊にはあいかわらず驚いている。