prose-鷹のハンター
2014年3月7日 趣味 上手から川筋を眺望して消え細っていくあたりを里山連山が瘤のようにもりあがっている。集落を抱いてせりあがっている山が富夕柿と筍の有名な産地になっている。そのなかほどから頂上に向かって一枚のたんぼが冠雪の化粧しているかのように見間違える光景で幾条の煙がまきあがっている。いたずらな風がないので整然と長方形をくずさずに煙たてていた。
ミサゴ(鷹の一種・主に魚類を捕獲)はその里山に棲んでいて百閒川を餌場に飛翔してきていた。
捕獲シーンには滅多にでくわさないのだが、たまさか今日は絶好のタイミングでハンティングの状況を観察することができた。
羽を広げるとゆうに60センチをこえ、水面からさして高くない空を悠然と飛行、鳶ほどにここぞと狙いつけた上空を円心えがき、ホバーリングしたかと思うと急転直下、ダイビングしてさざなく灰色の水面を裂き、獲物との格闘で水しぶきをあげ鋭い爪を獲物の背ににくこませて飛び立ち、護岸の岩や木の枝の上で鳶口鍵形の嘴で羽をむしり皮を剥いで骨を散らしてくまなく肉を食らい、まさに猛禽の修羅場を凄惨に演ずるのである。
今もダイビングの光景がくりひろげられた。獲物は大きなニゴイである。尾鰭をばたばたさせて抵抗するに加え重量に耐えかねて水面すれすれで飛び、石積みの堰にたどりつくかどうかで獲物を落とした。
「失敗った!」とおもったかどうか、ふたたび獲物をひっかけた位地に舞い戻り円をかき鋭くダイビング、前にまして水しぶきの格闘してひときわ大きなニゴイをつかんでとびあがり、こんどは暴れる獲物にがっしり爪をくいこませて無難に新幹線の橋脚岩場あたりに運んだ。
水面の騒動をかぎつけたカメラマンがおっとり刀で駆けつけたがすでに遅し、一陣のハンティングは終演してしまって鴨の泳ぎとキョトンとしたカイツブリが浮かんでいるだけだった。
ミサゴ(鷹の一種・主に魚類を捕獲)はその里山に棲んでいて百閒川を餌場に飛翔してきていた。
捕獲シーンには滅多にでくわさないのだが、たまさか今日は絶好のタイミングでハンティングの状況を観察することができた。
羽を広げるとゆうに60センチをこえ、水面からさして高くない空を悠然と飛行、鳶ほどにここぞと狙いつけた上空を円心えがき、ホバーリングしたかと思うと急転直下、ダイビングしてさざなく灰色の水面を裂き、獲物との格闘で水しぶきをあげ鋭い爪を獲物の背ににくこませて飛び立ち、護岸の岩や木の枝の上で鳶口鍵形の嘴で羽をむしり皮を剥いで骨を散らしてくまなく肉を食らい、まさに猛禽の修羅場を凄惨に演ずるのである。
今もダイビングの光景がくりひろげられた。獲物は大きなニゴイである。尾鰭をばたばたさせて抵抗するに加え重量に耐えかねて水面すれすれで飛び、石積みの堰にたどりつくかどうかで獲物を落とした。
「失敗った!」とおもったかどうか、ふたたび獲物をひっかけた位地に舞い戻り円をかき鋭くダイビング、前にまして水しぶきの格闘してひときわ大きなニゴイをつかんでとびあがり、こんどは暴れる獲物にがっしり爪をくいこませて無難に新幹線の橋脚岩場あたりに運んだ。
水面の騒動をかぎつけたカメラマンがおっとり刀で駆けつけたがすでに遅し、一陣のハンティングは終演してしまって鴨の泳ぎとキョトンとしたカイツブリが浮かんでいるだけだった。
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