prose-夏と秋のコラボレーション
2013年10月30日 趣味 雲のない秋空、澄みきって天高くとはこのこと、国分寺の五重塔がいかさま黒くそびえその甍はあわく光って巨大な物の怪のようにそびえ吉備路を睥睨していた。
「よう!」
「よう!」
と、隣のバズカー砲のカメラを構えている人に顔見知りの仲間だろうか声をあげて寄ってきた。
「讃岐からよう遠くまできたなあ」
「今、吉備路がにぎやかじゃ言うからな」
聞く耳たてるでなし大勢のなかの二人の会話はゴマのようにあつまっているオジンとオバンのカメラマンのあたまを逆巻いていく。
「コンデジはレンズ換えんでええから便利じゃな」
バズカー砲が寄ってきた人のカメラをみてそういう。痛烈な皮肉だ。
「オレはコンテストへだすからなこれでないといかんのよ」
と、バズカーを撫でていた。
報道のすさまじさを改めて確認した。
[「夏のひまわり」と「秋のコスモス」が同じくして国分寺前のたんぼにミックス繚乱然として咲いている]との報道が新聞&TVにながれ、大仰にいえばごまんの人たちがおしよせてきた。過去しげく通っているがこんな人出にあったのははじめてだ。
さらに殆どの人が多種多様なカメラをもっていて、無神経症候群もあいもかわらず出没、ファインダをのぞいているのにレンズ前にわりこみカメラを構える、カメラの放列は五重塔をバックにした風景なのに視野の畦に堂々とはいりこみニッコリと笑ってV字のピースサインをえんえんとくりかえすオバタリアン、だからといって怒るわけにもいかずカメラマンは忍の一字でひたすら待つのみである。
異変つづきとはいえ夏と秋のコラボレーションは妙に痛快だった。
「よう!」
「よう!」
と、隣のバズカー砲のカメラを構えている人に顔見知りの仲間だろうか声をあげて寄ってきた。
「讃岐からよう遠くまできたなあ」
「今、吉備路がにぎやかじゃ言うからな」
聞く耳たてるでなし大勢のなかの二人の会話はゴマのようにあつまっているオジンとオバンのカメラマンのあたまを逆巻いていく。
「コンデジはレンズ換えんでええから便利じゃな」
バズカー砲が寄ってきた人のカメラをみてそういう。痛烈な皮肉だ。
「オレはコンテストへだすからなこれでないといかんのよ」
と、バズカーを撫でていた。
報道のすさまじさを改めて確認した。
[「夏のひまわり」と「秋のコスモス」が同じくして国分寺前のたんぼにミックス繚乱然として咲いている]との報道が新聞&TVにながれ、大仰にいえばごまんの人たちがおしよせてきた。過去しげく通っているがこんな人出にあったのははじめてだ。
さらに殆どの人が多種多様なカメラをもっていて、無神経症候群もあいもかわらず出没、ファインダをのぞいているのにレンズ前にわりこみカメラを構える、カメラの放列は五重塔をバックにした風景なのに視野の畦に堂々とはいりこみニッコリと笑ってV字のピースサインをえんえんとくりかえすオバタリアン、だからといって怒るわけにもいかずカメラマンは忍の一字でひたすら待つのみである。
異変つづきとはいえ夏と秋のコラボレーションは妙に痛快だった。
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