prose-あきあかね

2013年10月1日 趣味
 県北ではとっくに終わった稲刈り、県南ではこれからが本番
 頭をたれる稲穂のうえに夕日がさし映えていちめんに里をあかく染めあげる
 いつのまに現れたあきあかねが飛び舞い秋の叙情をふりまいていた。
 それを追うように黒い影が闊達に交差飛行しだして、軒をかすめ電線をくぐり、陽に溶けたり急下降したりしている、おおかたはイエコウモリだろう。
 里の秋がじわり忍んできた。


 ♪ 夕焼小焼の、赤とんぼ
   おわれて見たのは、いつの日か

   山の畑の、桑(くわ)の実を
   小籠(こかご)に摘んだは、まぼろしか


   十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き
   お里のたよりも、絶えはてた

   夕焼小焼の、赤とんぼ
   とまっているよ、竿(さお)の先


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