prose-お寒いアサ

まだ睡眠中の５：３３分ごろ(と報道)、グラグラと揺れた、家のきしみが聞こえるほどで目が覚めぬはずがない。
　階下に下りてＴＶをつけると震源地は淡路市で6.0弱、岡山は４、大阪・徳島あたりは5との表示だった。
　先の阪神淡路地震をおこした活断層の南端が身震いしたようだ。いわれている南海地震がしだいに現実帯びだしたのだろうか、ちょっと危惧を覚える朝だった。

　このところ報道の前面は北朝鮮とＴＰＰの問題、２１世紀に先軍政治を標榜しはちゃめちゃな言動をとっている国家などは理解の度を越えている。シリアという中東に似たような国家が内戦で瓦解の途をたどっているではないか、子孫踏襲の独裁者がえんえんと、我欲を得んがため継続されるこのような体制は平和にとって暴挙の極みで、独裁者と体制を支えている権力者、ひとにぎりの官僚が豪奢な生活を手放したくないばかりに維持し崩壊させないための武力としか思えない。犠牲は国民である。

　ＴＰＰはまかりまちがえば強者と弱者の立場をさらに鮮明にさせるだけになる。どの国も通商には国益を誘導せんがために交渉のテーブルにつくわけだからどこどこがなになにが損得を分かつようになる。それには圧力に屈せずに卓越した外交力と粘り強い交渉力が必要になりこの国の弱い外交と淡白な話術でわたりあえるのだろうか。このほどアメリカとの協議が合意なされた、内容からいえば日本が譲歩した形である。
　旧くは安政時代、黒船の恫喝に屈した不平等通商条約にならぬことだ。