真保裕一の作品では「ホワイトアウト」は名作だ。もちろんサスペンス小説で氏の数多の作品ななかではもっとも危機迫る臨場感を味わうことができる。スケールの大きさと緻密な取材で裏打ちされた具体的な描写、さらに人間心理を縦糸にした構成など予断をゆるさない展開は読む者を秒針的に追い込んでいくのである。
 読了して本を膝においてフウと熱い息をしたものである。
 じつは読むのは2度目で初本版1995年発行だからその翌年に単行本を購入して読みストーリの展開が未だ歳月を越えて忘れないでいるのである。2週間前かどうかはっきりしないがBS再放送されて感動がよみがえった。埃にまみえた本棚からひっぱり出し再読した。で、迫力ほかすべてが今の時代に色褪せていないのを確認した。

 内容の紹介は小生の拙い文より帯巻の紹介文を載せておきたい。

[日本最大の貯水量を誇るダムが乗っ取られたー。
 武装した犯人グループは、50億円を要求。
 人質は発電所職員と下流に広がる里、村、街!
 残された時間は24時間。
 捕らわれた同僚と亡き友の婚約者を救うべく、
 ダムに向う主人公・富樫のもう一つの、
 そして最大の敵は、
 絶え間なく降りしきる雪、雪、雪・・・。
 厳寒の雪山を舞台に、息詰まる死闘が始まった!]

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