prose-トラウマの一つ
2012年11月12日 趣味 川原でも里山でも目を曳く立て札がある。木々があって草が繁って湿地があれば舞台がそろっている。いわく、「マムシ注意」というおどろおどろしい文字である。仮に空脅しとしても無視して分け入ろうとする人はいないはずだ。
あのての生物は好きになれない、そのような人は大勢おられる。
鱗は魚だけで十分、だと思う。
子供時代、網を持って田んぼのあぜ道を裸足で歩いていて大きな青大将の上に乗っかったことがある。足裏がひゃっとした感触して(あっ)と思った瞬間足首を巻かれた、天に登るほどびっくりした、韋駄天のごとく狂走してふりほどいたが折からの好天気で走るほどに黒や茶色や縞の長虫が日向ぼっこしていたからたまらない。網やらバケツやら鮒やハエやらおっぽりだして逃げに逃げた。
あるとき花を接写すべくカメラを叢にのぞけピントを合わしたとき、冷徹な目と先の割れた舌に向き合って驚愕し、カメラをおっぽりだして私は跳躍し逃走した。
ことほど左様な体験があるのでこの生物は、私にとってトラウマなのである。
だからといって怖がってばかりいては野山は歩けない。
友人のなかには尻尾をもって頭上でぐるぐる回したり棒にひっかけて空中はるか投擲してみたりする、豪の者がいるにはいる。
感嘆の一言で偉人を見るおもいで、じつに尊敬に値する。
あのての生物は好きになれない、そのような人は大勢おられる。
鱗は魚だけで十分、だと思う。
子供時代、網を持って田んぼのあぜ道を裸足で歩いていて大きな青大将の上に乗っかったことがある。足裏がひゃっとした感触して(あっ)と思った瞬間足首を巻かれた、天に登るほどびっくりした、韋駄天のごとく狂走してふりほどいたが折からの好天気で走るほどに黒や茶色や縞の長虫が日向ぼっこしていたからたまらない。網やらバケツやら鮒やハエやらおっぽりだして逃げに逃げた。
あるとき花を接写すべくカメラを叢にのぞけピントを合わしたとき、冷徹な目と先の割れた舌に向き合って驚愕し、カメラをおっぽりだして私は跳躍し逃走した。
ことほど左様な体験があるのでこの生物は、私にとってトラウマなのである。
だからといって怖がってばかりいては野山は歩けない。
友人のなかには尻尾をもって頭上でぐるぐる回したり棒にひっかけて空中はるか投擲してみたりする、豪の者がいるにはいる。
感嘆の一言で偉人を見るおもいで、じつに尊敬に値する。
コメント