prose-

2012年7月17日 趣味
午後日が翳るのを見計らって河川敷にでかけるのが日課になった。
 橋梁の日陰に車を停め文庫本に耽るのである。心地よい川風が車のなかにながれこんで快適な気分になる。汗を覚えないときは無性に眠くなりバタンと本を落としてしばし午睡したりするが、短距離のウォークをしたりする。もちろんペットボトルを用意してのことである。
 今日は前日確認しておいた野草の撮影をかたずけ、椅子を倒して文庫本に没する。一区切りついてカメラの対象を探して少しばかりあるくと、全身これカメラマンという装備の人に出会って野鳥撮影談義をうかがった。
 カワセミ、オオワシ、ミサゴの作品をみせてもらった。B3サイズの、いづれも餌を捕る瞬間をゲットしたもので素晴らしいショトである。いつもこんな場面に遭遇するとは限らないので、早朝からカメラを構えて辛抱よくシャッターチャンスを待たねばならない。
 その忍耐に「感嘆ものですなあ」というと、
「なあに年金生活者だからできるですよ」
 時間の束縛がないという点ではまさしくそうだろうが、
「立派な撮影装備ですなあ」と親指と人差し指で〇をつくると、
「なあに初期投資ですよ、あなた」
 と、のたまわれた。

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