2012.6.10
 倉敷のアウトレット街に初めていってきた。
 ワゴンセールのイメージは覆り店舗が軒を接し大きなコンクリート建物に街がすっぽり収まっている。シーズン過ぎての売れ残り、ワケありの廉価製品の看板だが、見る目がないのでそうなのだろうが立派な品物に見えてしかたがない。店頭の売り札に10%、20%引き、お嬢さんが百貨店のガールのような礼儀で迎えられ気分よく歩いていると突然派手な服装のネェちゃんが飛び出し、「さあさあ、50%引きだよ!買ってソンはないよ!」とドなりたてられると、やっぱりアウトレットかなあと感心した。
 買いたいものを事前にチェックしておいて、そこへ直進して籠に入れ、レジで支払い済ませサヨナラするのが買物の哲則だと信じて疑わない、のにだ、女性ときたら買いもしないのにあらゆる店のあらゆる物を手にとったり眺めたりして蝶々のようにはね歩くのに、うんざり、疲労困憊で不機嫌な顔になる。「疲れた?疲れたの?」と、おざなりにいっては後をついてくる者だと信じて店の出入りを繰り返す。
 ついに広場のベンチに座り込んだ。動かないぞ。
 ご同様な人が所在なげに、虚ろな目をして木陰の春にくつろいでいた。
 こういうところは、ひょっとして男どものアウトレットの吹き溜まりの場所かもしれない。
 二度ときたくない。

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