prose-懸念2

2012年1月28日 趣味
 今日28日は東北地方で3~4クラスの地震が頻発している。ラジオを付けっぱなしだとそのたびに番組を中断して情報を流す、大きな地震の予兆でなければいいが一寸気を揉む現象だ。

 清盛は汚いとか、画面が暗いとか、瀬戸内の空が青くないとか、兵庫県知事が、不満をぶったそうである。ご説もっとも、青年時代の清盛は後世でいうバサラの格好である。そして公家どもが天皇をかついで武者所の平家、源氏を表にだして朝廷権力を暴奪して我が物にしようとする不穏な時代で保元、平治の乱が勃発がするなかで平和であるはずがなかった。平家の末裔と吼えた戦国時代の織田信長が清盛に酷似したバサラで時代的には価値観が混沌とした清盛の平安時代の方が暗かった。天上人の天皇をふくむ貴族が右往左往して覇権を競った形跡がある。
 放映の清盛は叱責にたわがず格好が汚いし、白河法皇が俗生の個性を迫力で演じた脚本とカメラUPの印象もあって貴族も庶民と一緒だとというえげつなさが物語を暗くしているのは間違いない。
 それと製作者の意図が史実に忠実であればあるほど地味な構成になるのはいたしかたがない。知事の思いは観光に馳せているから派手な源氏的な演出を望んでいるからだろう。
 頼朝、義経を助け、つまるところ両者に滅ぼされていく情に弱い清盛をどこまで演出できるか、観光虚飾にはしるよりストーリの核を大事にした展開を楽しみにしたい。

 

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