prose-寒の最中に

2012年1月20日 趣味
 このぐらいの寒さに「さむいさむい」といってたらどうする、月がかわったら大寒だぞ!
 ・・・などと耳元で喝をいれられる。といわれても、さむいことはさむい。雨が降って部屋まで暗いと余計に気分から冷えがつのる。背中がまるくのが嫌いで炬燵にはいらずにストーブをガンガンきかして、椅子にだらしなく座り、足を熱風吐き出し口にのばして文庫本に耽る。キャリーのついた椅子だから浅く腰をのせて活字に気をいれていると椅子がうしろへ逃げて我が身は床に放り出され、腰をしたたかに打ち棚に後頭部をぶつける。このことが再々ある。派手な音だから家人がおどろいてとんでくる。
 凝りもせずくりかえすから頭もたいへんだ。物忘れがときどきあらわれる、そろそろ始まった・・・、などといわれ、「今日は何日?何曜日?何時?」と質問され咄嗟にわからなくてもカレンダーと時計をみれば分かることだから憮然として答えるのだが、即応できないのは、その縛りから解放された日々を堪能しているからであって、頭を打っているからではないのである。
 窓が俄然明るくなった。午後は薬局主催の栄養教室にでかける。
 机に読み止しの文庫本が何冊かつまれていて、読了まで通せばいいのだが、そのときそのときの気分にふさわしい栞のページをひらくのが、これまた楽しみだ。
 

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