prose-歴史をつくった裏
2012年1月9日 趣味 今年の大河ドラマは「平清盛」、8日に放送が始まった。
乱世から治世へのメッセージとなるか否や。
ーーー埃をかぶっている歴史本で得た知識にハタキをかけてみるとーーー
平清盛は伊勢平氏の頭領、全国に散らばっている平氏の中でもっとも上皇とか法皇に近侍していた武家氏族。
天皇にかぎったことではないがなべてこの平安時代老若男女とわず好色、一夫多妻の風習や手にこぼれるほどの妾の囲いはぽろぽろと子を産み落とし、だからといって男女間倫理などと騒ぎたてるような風情でなく雅の慣れの果て、好色もさりながら子孫を絶やしてならない観念のいわば本能のなせる業。
さいわい何事もなく皇太子にバトンが渡った場合、後の親王は僧籍か臣下に降下させられる。臣下となれば一線をひかれた地下人呼ばれて朝廷とか院の護衛の任にあたる身分が相当。一線から上への復帰はかなわなくなる。
そうした皇族の血をひいた皇族でない氏族が地域に一族を形成するようになり、院の武者所に詰める身分になる。
平安時代後半、覇者を争った源平もたがわず、いずれも天皇を祖にした武者でありながら地域の貧窮にあまんじていた。
平氏の場合、祖は桓武天皇である。正盛、忠盛、清盛と継がれてきたた伊勢平氏なのだが、平家の風雲児・清盛の出目は忠盛の胤ではなく実をいうと白河上皇が白拍子を愛でた結果というわけで、懐妊させた白拍子を平忠盛に下賜したのである。(TVでは、冷徹な上皇面前で母白拍子が懐刀を向けたため矢で打ち殺されている)
己の出生を知った清盛がカリカリ悶々したのは当たり前こと。
青雲時代のちのち、このような数奇な出目の認識が竪糸となって清盛の精神をつかさどる心の稜線に、バネになって張り付いてた。源氏との競り合い勝ち、六波羅の構築で都を制圧、武者の身分で朝廷内裏に入り込みあろうことか関白職までを執りこみ、はては娘を御台にして生まれた孫を安徳天皇に据えた。
豪胆な政略家。
初めて武家政治を確立し世情を安定化した功績は大きい。
人間臭い平家のほうが源氏より面白い。
脚本がどう展開していくのか見ものだ。
乱世から治世へのメッセージとなるか否や。
ーーー埃をかぶっている歴史本で得た知識にハタキをかけてみるとーーー
平清盛は伊勢平氏の頭領、全国に散らばっている平氏の中でもっとも上皇とか法皇に近侍していた武家氏族。
天皇にかぎったことではないがなべてこの平安時代老若男女とわず好色、一夫多妻の風習や手にこぼれるほどの妾の囲いはぽろぽろと子を産み落とし、だからといって男女間倫理などと騒ぎたてるような風情でなく雅の慣れの果て、好色もさりながら子孫を絶やしてならない観念のいわば本能のなせる業。
さいわい何事もなく皇太子にバトンが渡った場合、後の親王は僧籍か臣下に降下させられる。臣下となれば一線をひかれた地下人呼ばれて朝廷とか院の護衛の任にあたる身分が相当。一線から上への復帰はかなわなくなる。
そうした皇族の血をひいた皇族でない氏族が地域に一族を形成するようになり、院の武者所に詰める身分になる。
平安時代後半、覇者を争った源平もたがわず、いずれも天皇を祖にした武者でありながら地域の貧窮にあまんじていた。
平氏の場合、祖は桓武天皇である。正盛、忠盛、清盛と継がれてきたた伊勢平氏なのだが、平家の風雲児・清盛の出目は忠盛の胤ではなく実をいうと白河上皇が白拍子を愛でた結果というわけで、懐妊させた白拍子を平忠盛に下賜したのである。(TVでは、冷徹な上皇面前で母白拍子が懐刀を向けたため矢で打ち殺されている)
己の出生を知った清盛がカリカリ悶々したのは当たり前こと。
青雲時代のちのち、このような数奇な出目の認識が竪糸となって清盛の精神をつかさどる心の稜線に、バネになって張り付いてた。源氏との競り合い勝ち、六波羅の構築で都を制圧、武者の身分で朝廷内裏に入り込みあろうことか関白職までを執りこみ、はては娘を御台にして生まれた孫を安徳天皇に据えた。
豪胆な政略家。
初めて武家政治を確立し世情を安定化した功績は大きい。
人間臭い平家のほうが源氏より面白い。
脚本がどう展開していくのか見ものだ。
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