広島の秋吉台が有名だが、岡山のカルスト台地といえば草間、豊永が代表される。行政区は新見市。真庭市、高梁市と境界を接している。
 石灰岩土壌は雨水等の留保がわるく、稲作は適さずに野菜、煙草、蕎麦、最近では寒暖差を利用したニューピオーネの葡萄栽培などの畑作が盛。山野草ではユキワリソウ、オウレン、セツブンソウ、キバナノアマナ、アズマイチゲ、カタクリ,ユウスゲ、ヒメユリなどが自生。いずれも石灰岩質を好んで花を咲かす植物である。
 ある農家を訪問した。
 車幅一杯の道が各戸の家々に、それこそ縦横無尽に走り通じていて路肩を石灰岩で固め慣れないと危ういと思うこそ、住む人はそれをミズスマシのように車を走らすのである。居間には炬燵があった。朝夕の寒さはもう身に沁みる台地になっていた。
畑に行くのに軽トラの荷台に乗せてもらってドンドン跳ねながらお伴をした。背より高い芒に囲まれた一面の白葱畑では長いあいだ忘れていた童心をよみがえらせてくれた。
 四方山話しで時が経ち、つるべ落としの陽が傾く頃、暇した。
 山笠に沈んでいる道を一気に下ってあざえの集落に降りた。
 

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