prose-異次元のたくましさ
2011年7月31日 日常 日暮れ前 運河の護岸石に座って一息いれていた
岸近くの淀みにヨシ ガマが無尽に繁り
泥地がすくないところは 根張りがままならず
水生植物もまだらになった空白の水面に
越年のカモが小集団で戯れ
水紋の輪が元の顔にかえるあたり
シロサギと青サギが離れて突ったっていた
脚を杭にし長い首をS字にして
失念の老師というか
思索に没念している哲学者というか
他の出来事一切 われ関せずの風貌
瓢々の威厳である
ヨシが茎もろともツーと水中にくもがくれした
哲学者はさもあらんと見向きもしない
しばらくして 小紋がたち
ヨシの茎が
ふたたびツツーと水中に入った
水中でだれか引っ張っりこんでいる
水を引き裂いて巨大なネズミが浮かんだ
全体がはかれないのでなんともいいがたいが
50~60cmはあろうか
淡水の怪獣
淡水の生きている空母
褐色の剛毛をかぶり白口ヒゲをZ旗にした
悪名たかきヌートリアだ
まじまじ対面するのは初めて
まさしく怪獣だ
ブルルッとふるえた
3mさきになにより怖い人間がいるとは
相対者はつゆとも知らず
メタンが沸く淀水 ヘドロに培養された鼻つまみの悪臭
ヘともせづに天国にいるような顔をしている
まるまる肥えた大砲の胴体に奇怪なネズミ顔
偉そうに白口ヒゲはピンと張り
黄ばんだ上下4歯は強靭な武威
いっぱい菌糸に汚れているギロチンだ
日本古来種ではなく戦時中に移入
養殖され
剛毛と柔らかい満毛の二重になった特性が
凍土の兵士を守った
肉は食用の膳にのぼった
食用?・・・
役目を終えた戦後は硝煙処理に遭い
一部放逐された
全国で岡山はTopの生息地
児島一体に野生化し増殖つづけた
害獣となり水田の堤に穴を開け
稲苗を食い荒らす
だから人は執念で追い回し
ヌートリアは怨念で出没
で、絶えて絶えていないのである
たちあがるとガバッと潜水した
サギも
カモも
人間も
脅威を感じて飛翔 滑走 浮き足だった
岸近くの淀みにヨシ ガマが無尽に繁り
泥地がすくないところは 根張りがままならず
水生植物もまだらになった空白の水面に
越年のカモが小集団で戯れ
水紋の輪が元の顔にかえるあたり
シロサギと青サギが離れて突ったっていた
脚を杭にし長い首をS字にして
失念の老師というか
思索に没念している哲学者というか
他の出来事一切 われ関せずの風貌
瓢々の威厳である
ヨシが茎もろともツーと水中にくもがくれした
哲学者はさもあらんと見向きもしない
しばらくして 小紋がたち
ヨシの茎が
ふたたびツツーと水中に入った
水中でだれか引っ張っりこんでいる
水を引き裂いて巨大なネズミが浮かんだ
全体がはかれないのでなんともいいがたいが
50~60cmはあろうか
淡水の怪獣
淡水の生きている空母
褐色の剛毛をかぶり白口ヒゲをZ旗にした
悪名たかきヌートリアだ
まじまじ対面するのは初めて
まさしく怪獣だ
ブルルッとふるえた
3mさきになにより怖い人間がいるとは
相対者はつゆとも知らず
メタンが沸く淀水 ヘドロに培養された鼻つまみの悪臭
ヘともせづに天国にいるような顔をしている
まるまる肥えた大砲の胴体に奇怪なネズミ顔
偉そうに白口ヒゲはピンと張り
黄ばんだ上下4歯は強靭な武威
いっぱい菌糸に汚れているギロチンだ
日本古来種ではなく戦時中に移入
養殖され
剛毛と柔らかい満毛の二重になった特性が
凍土の兵士を守った
肉は食用の膳にのぼった
食用?・・・
役目を終えた戦後は硝煙処理に遭い
一部放逐された
全国で岡山はTopの生息地
児島一体に野生化し増殖つづけた
害獣となり水田の堤に穴を開け
稲苗を食い荒らす
だから人は執念で追い回し
ヌートリアは怨念で出没
で、絶えて絶えていないのである
たちあがるとガバッと潜水した
サギも
カモも
人間も
脅威を感じて飛翔 滑走 浮き足だった
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