prose-幻想庭園

2011年7月30日 日常
 後楽園の夏のイベント
 現実にはありえない想念の世界 
 幻想とはそいうものだと理解していたが・・・
 人が集まり 箸がころがっても笑いこける年齢がソフトクリームをなめなめ
 夜店の前のテーブルはビヤガーデンそこのけの喧騒の渦
 夢か幻かと思いつめるのは野暮の骨頂のように煩わしい
 お祭り広場への小道をたどり
 露店の呼びかけを受けながら憮然と歩くのが今の幻想の世界

 広い回遊式庭園に三角灯篭が随所にならび
 夕闇せまるころに点灯される
 唯心山の頂点に樹間を透かしたあかりが入り
 右に岡山城が浮揚
 池田大名の2天楼閣が闇に出現

 観光客の1/3を占めた素人カネラマンは
 ヌウーのようで 
 バッタのようで
 暗闇に跋扈し 
 視野のなかをのったり出没する
 
 知った顔に出会う
 その人は
 むちゃくちゃシャッターをきる人
 憑かれたように 
 シャッター音に酔い痴れている
 バッタで消え
 ヌウーであらわれて
 びっくりさせられる

 刺身の泳いでいる海が うつつに波うっている

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