prose-不思議な夏

2011年7月21日 日常
 朝一番
 朝寝坊の耳にやかましい
 あの鳴き声がきこえてこない
 翅と翅をすりあわせて鳴く
 あの蝉しぐれはどこへいった
 イヤな予感がするのは
 私だけかなあ・・・

 ところが
 ところがである
 今朝の耳
 公園で鳴いていた
 ごくごく控えめに
 やはり気になる夏だなあ 

 山すそに住んでいる人の注進
 おるわおるわ精一杯鳴いているぞ
 めざまし時計はボタンをおすだけで静かになるのに
 橡や槙の林がゆらぐように
 思いのたけ鳴き続ける

 梅雨明けが10日ほど早かったから
 脱皮がおいつかんだけじゃ
 いつもの夏 変わりなし

 そうか
 蝉も自分のことだけを
 考えているんじゃなあ

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