北風強く月見橋を渡るときふらついて危ない思いをした。私だけが病的にゆれているのかと行き交いの人をみれば同じように蛇行しているので、いささか安心した。川面をながれる気むらな突風だ。カメラをかまえて烏城を写す老境の人がいる。園児の団体がわいわいがやがや賑やかにわたってきた。
 後楽園に入ったが、報道の通り、中国・韓国の観光客団体が一人もいない、閑散たるものだった。震災、原発の風評被害はここにも及んでいる。

 お日様は輝いていて、パラパラ雨が降り注ぐ。早足で軒下に走るほどでもない。空に黒い雲がきれぎれにとんでいる。予報があたって不安定で妙な天候だ。

 病院の待合室は、私もそうだが表情の沈んだ人が多い。明るくて朗らかな人はいない。当たり前だ。健康な人に縁のないところだ。

 それでも大過ない診断結果を期待して明るい無表情を演出している。
 生きている証拠だ。

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