2011/2/18
 岡山城(烏城)。
 城郭に残った内堀の石垣を見つめている。野面積みである。
 大雑把にとらえて大名積みと2方法あり、つらつら見るに大方は戦国時代までの築城には野面積みが多いと思う。大名積みは四方形に加工して面と面を合わせて崩れもなく積み上げていく方法で、見た目にきれいだが反面非常に手間がかかり労力と費用、月日を費やす。自然石に多少手を加えるにしても小石を間に使い自然形のままに積んでいくほうが手っ取り早い。戦塵の絶えない群雄割拠の時代に適していた工法だろう。楔のように詰めた小石に苔や草がのびていると、まさしく古城の趣である。
 強度からみても双方同じようにして差はなく、日本人好みの弓反りの美しさを備え、大名積みの隙のない構築と荒々しくも孤美を誇る野面積みのそれぞれの美的構造を彷彿とさせているではないか。
 ーーー榊原病院の病窓から/本日恙なく退院ーーー
 
 
 

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