隠すと見たがるもの、ついに不法手段で露出された。
 今の時代を知らな過ぎる管理保存の体制も併せて露呈された。高等の頭脳が蓄積されているものと思っていた機関の脆弱さ、国家の秘密は意外にもガードされていなかった。これはもう個々の問題ではなく組織理念が一体化されていないからだ。こういう足が地につかない国家心理が顕著になったのは前首相以降である。
 ビデオを見れば尖閣事故はどちらに非があるか一目瞭然である。
 驚くと同時に、これは一漁船の為せることではなく背後に相手国家の領海域拡大の介入が紛々と臭うのに、このごにいたっても「悪いのは相手国」と広報官が報じた。唖然とさせられる同時に、なんと不正義論理を臆面もなく、世界に発信できるのだろうか。非を謝る心理がはたらかない国、常に自分が正しいという中華論、居否が応にも再認識させられる。論語の生まれた国とは到底思えない。
 さらにもうひとつ、東アジア大陸の沿岸部には領土に絡んだ国(ロシア含む)が縦筋に並んでいる。これらの国は自国内の不満を逸らすのに、そして統治権力の昂揚を図って他国を俎上にあげてナショナリズムを煽る戦術をもっている。いちいちあげたらキリがないほどこの戦術をつかい、今回もそれをふくんでいる、とみる。意気投合したのかどうかしらないが、ロシアの大統領が北方領土を訪問した。どちらも権力掌握の課題をかかえている。
 日本の国体弱体化も要因だ。
 政治に骨格がない。迷走停滞していて埒があかない。普天間問題のとき、腹の据わっていない前首相が時替りに迷走し安保を揺るがしたり挙句日米間に溝をつくり、あろうことか中国にすりよった。日米は同盟だが中国は隷属に扱う、後ろ盾のいない、憲法9条に縛られた国はどうでも操れると、みくびられる。このさい手をだし口をだしても何もできないだろうと足元みられた。
 戦略的互恵関係などとはお題目にすぎない。国内産業の立ち行く経済の再構築、資源確保と事業輸出を脱中国路線を政府セールスマンで行動すべし。
 

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