PACIFIC VENUS号
 昼間は体を動かすと汗が出るほどだが、日が落ちるとさすがに冷えてくる。
 まして岸壁に立つと底冷えに震えた。
 2、651トンの外国航路の豪華客船PASIFUIC BENASU号は宇野港第一突堤に着岸していた。済州島へ観光クルーして帰港の着岸である。さすがこのクラスになると見上げてなお余りある豪華船で、正面から眺めると不夜城の海上ホテルである。観光バスに乗り込んだ後のブリッジにはほとんど客はいなくて、船員の影が映るのみ。税関職員がいかめしい制服制帽で乗降口を固めていた。
 岸壁に停泊している船体は船首を光の届かない東に向けていてアングルがすこぶる悪い。西に向いていればフエリーターミナルの光芒で絵になるのに、と思うのだが止むを得ない。
 21時出航が20時に早まり、船内マイクで点呼交換を行い、アンカーを引き上げ、海水を巻き上げて動き出し、みるみる間に直島をかわして電飾の豪華船は神戸港に向かって姿を消していった。ジャンバーを2枚重ね着してシャッターを切りまくったが、満足のいく写真は撮れなかった。

主要目
就航年月 資格 1998年4月
総トン数 26,561トン 
旅客定員 644名
乗組員  220名



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