ベンガラの町を探訪そして幽谷へ
 めっきり涼しくなった。車内もクーラは不要、窓を開放すると山合いの爽快な風が吹き込んでくる。山野は初秋の色を急いで刷いている。手のひらを返したような気候の移りだ。
 ベンガラの町、吹屋を歩いた。幾度も歩いている町なのだが、栄華の歴史を刷り込んだ雰囲気は飽く事がない。カメラを首にかけて、ベンガラを溶かしたメーンストリートをぶらぶらする。月曜日でも観光客は三々五々見受けられる。それも若い女性グループが目を惹く。こういう歴史の余韻を漂わす侘びた町並をいきいきさせる光景である。
 頃は昼時、いつも昼食を摂る食堂に立ち寄り、田舎そばを注文した。いわゆる日本蕎麦であるが、ここのは[そばきり]。太くて短い。つなぎの粉を使っていないからだろう。洒落た二八蕎麦ではないが、蕎麦通には忘れがたい一品の味である。

 一旦県道33号線に降りて新見に向かい、大砂利谷に入る。地道で荒んだ狭隘な林道だから軽四の四駆でないと走れない。
 目的のイワタバコの花はあるにはあったが盛期はとっくに過ぎていた。殆どが花落ち、枯れ花の状態だった。

 他に撮影できたもの。フシグロセンノウ(群落)、ミズヒキ、ダイコンソウ、オミナエシ、フジカンゾウ、タカサゴユリ(群生・外観はテッポウユリに似ているが葉が異なる)、ゲンノショウコ ETC・・・

 

コメント

SU

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索