ベスト一枚上着にしてほどよい秋晴れの日だった。
 ほんの数日前にこんな格好していると汗の吹き出た気候が信じられない。予報では週末からグンと秋冷になるらしい。
 山野草の世界、例年のデータにズレが生じている。

 県南東部へ走る。
 高い建物がいっさいなくて、穀倉地帯の稲穂に潮風が吹きわたり、のどかな風景はまことに得がたい。この環境に身をおくだけで全身がほぐれるようになるのが不思議だ。
 
 牛窓線の路傍で大群落のサクラタデを撮影する。ついで堰堤に走り、目的のアッケシソウにあいまみえた。
 緑が目立ち、色付きは今少し。場所によっては澄んだ深い緑と対照して赤く染まっていた。しばらく撮影に専念。

 海側の堰堤下の護岸では魚釣りの人がのんびり竿を出し油を流したような緩慢な潮の動きに浮木を流していた。獲物は木っ端グレである。水温の下がった季節のグレは珍味の魚だが、今はいささか特有の臭さを持っているだろう。

 一本松の道の駅ではマコモの基部を売っていた。そう、沼地に生えている一見トウモロコシに見える、あのイネ科植物である。沖縄や中国では盛んに食べられているのを知っているが、私は現在まで食べたことはない。
 昼食にマコモの入ったバラ寿司を食べてみた。そのものは味がなくて好みの味付けが必要だ。
 売り子が熱心なので、珍しい食材として買ってしまった。
 
 

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