物騒な!

2006年3月18日
勤務先の送別会(当該者)があって夕方岡山駅に出かけた。時間があったので2階の待合所で文庫本を読んでいると、構内のアナウンスが響いた。最初はなにを放送をしているのか聞き取れなかったが、2度目は或る程度切れ切れに伝わった。
「お客様にお知らせします。地下街に16時10分に爆発する爆発物をしかけたという電話がありました。お客さまにはこれより地下に立ち入らないようにお願いします」
実際は違う言い方かもしれないが、主旨はそいうことだった。
「えっ」と、本から顔をあげた。周囲に乗客待ち(特に旅行客)が多いコーナーだ。しかし、浮き足立つような空気はないどころか、変化のない笑いのある会話を続けている。この落ち着きはなんだ?
急いで1階に降りてみたが一番街への出入りに規制はなく、雑踏に変化がみられない。地下街にしかけられたものなら不特定多数の市民の犠牲は避けられない、爆弾テロだ。
関係団体の広報も行動もなんか悠長なもので(構内、地下出入口数箇所を見る限り)最初からいたずらと決めてかかったようすだった。
駅の軒下で煙草を吸っていると、にわか地下出入り口が雑踏しだし押し出しの客が〔怖い怖い〕と口々につぶやきながら吐き出されきた。続いて店の店員、飲食店の制服姿が上がってきた。
広場はタイミング遅れの異様なざわめきが膨張した。事情知らない人は「誰がきているんですか?」と若い女性に聞いている。有名人が来ていると思ったのだ。
TV局があたふた駆けつけたのは随分遅かった。
もう少し様子を見たいと思って、階段を下りて街の内部が見える位置に立ってみた。開閉扉は閉じられ、ガードマンが立って入場阻止していたが、いつのまにかいなくなり、知らぬ気の人が鍵のかからない警戒無人の中に入ろうとする。商店の人らしきに注意されて引き返してきた。数人のガードマンが彼方此方に置かれている植木鉢を除いて点検しているのが見える。
どこのなに女性職員しかしらないが、4時30分近くの時間になって初めて出入り口にあらわれ地下への侵入を制止した呼びかけをおこないだした。遅い!
そのうち、トイレを急いで済ませて返ってみると、いつの間にかいつもの人の波になって地下に出入りが回復していた。
なんだ、なんだ、あの始末はなんだ!当局の避難解除の広報もない。
いたずらする奴は勿論許せないが、もし間違えば阿鼻叫喚になる。
この県の危機管理は平和ボケしていると思いつつ、会場へ急いだ。

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