北房のぶり市に行ったのはいいが、着いたのは正午、ハイライトはすでに終わっていた。
積雪はなく陽射しに雪舞いがみられる程度。
人混みに肩を入れ替えながら歩行天国を歩いてみたが少々色褪せた思いをした。完全に観光化したショウである。
伊勢亀山藩の飛地領の時代、山深くて海魚〔鰤〕など食べれない領民に正月ぐらい食べさせてやろうとの市の発祥は、まさに土の匂いがフンプンとする冬行事であった筈。小生が子供時代は(昭和30年前後)までは少なくともそうであった。年一度、商店みずから道路に屋台を出して商い、唐津、植木、その他の消費材の買い足し、買い替え、雑煮に欠かせない鰤の調達に賄う莚小屋、ペテン臭い将棋指し、雪花を避けて手拭の頬かむりでたまには鼻水を拭く、などなど生活に密着した催事であった。
今では、夜店の延長である。
懐旧の念に耐えないと言うと、世代が違う、戯言を言うな、などとどやされるだろう。
せめて、このテーマソングふるさと演歌〔市の風〕を流せたらいい雰囲気になる。代官とジャンケンして遊ぶにも張りがあるだろうに。
空腹を、猪汁、100円ウドン、甘酒で癒していると、みながみな鼻水をも一緒にすすっている。これだけは変りようがないようだ。

http://www.bbweb-arena.com/users/sanyasou/r.htm

コメント

nophoto
平成 寅吉
2006年2月5日20:50

貴兄のボヤキを久振りに聞いて、懐かしい!私の今年の目標は?ボヤカナイ、?批判しない 一人で祖国愛を思う日々です。
SU

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