蛍の光り

2006年1月3日
小学校の同窓会の案内をもらったので2日にのこのこ帰郷した。
昭和27年の卒業だから54年経過している。以来初めての同窓会だそうだ(というのも離郷していたからあまり参加していなかった)。中学校は何度か参加しているし、岡山、倉敷在住の会は毎年開催されている(これもご無沙汰)。二つの小学校が一つの中学校に統一されていたから、総勢では1/2になる。
だれもかれもロートルである。だれがだれかよくわからぬ人が多い。面影が残っているのでそれらしく分かるが、名前がでてこないのは当方ばかりではないとみえ、饒舌に会話が弾むのに名前がとんと飛び交わない不思議な雰囲気だ。みなさん、名前がわからないのだ。幹事に名札をつけてもらう。肩を叩きながら〔元気でやっているか?〕といいながら、相手の名札を見て(老眼鏡不要の大きい字で書いてある)、「あァ、○○君か」などと、改めて懐かしむのである。卒業写真を焼きなおして配布してくれたので比べてみると、よくもまぁこんなに老けたもんだと感心する。若木も老木になり葉も枝から落ちるようになった。それにしても、女性は若い(ように見える)。
物故者は13人もおられる。
壮健ですごされておられる恩師は3人出席されていた。それぞれ挨拶で「何年のとき受け持った」といわれ、今でもくりくり頭の顔はおぼろげに覚えているが、こうやってみると皆目分からないとおっしゃっていたが、至極ごもっとも、小生なんか恩師の顔もお名前もからっきしなのだ。
しかし、あれだね、人間60の齢を超えると老いの差はなくなるようだ。だれが先生で生徒かとんと区別がつかない。ことに後から見ると判別がつかないこと恐ろしい。かえって先生のほうがクログロフサフサしておられる。
美味しい滅多に食えないカニ鍋でさえ、鍋奉行はいてもパクパク箸をふりかざすわけでもなく、かっての酒天童子も節制童子に看板を塗り替えてウーロン茶のボトルをはなさない。
もう10年逆ねじが巻けたら鍋は空になっても、ビールの追加が飛び交っていただろう。
幹事さん、お世話になりました。〔編集人〕

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