お犬様の浴場は、混み合うことはないにしろ切れ目がなくお客(?)が絶えない。珍しいのか、人間様の浴客が覗きにきたりする。半畳の浴場は蛇口が二つあって一方は開放で出っ放し、いまひとつは湯量が多くでるので利用時に開栓するのである。源泉がそのまま出ていて、ややぬるめ、適量溜まったところで脱衣(はない)のでリュウを入れるのであるが、これがまた大騒ぎ、生まれて初めての経験は恐怖をよぶようで飛び出る、抑える、もがく、恨めしげに啼くで、濡れた全身を絶えずぶるぶる振るわすわして、飼い主の衣服が濡れ濡れ。こちとらが温泉に飛び込みたいぐらいになる。
それでも一向に上げてくれないので諦めたようである。
シャンプーで洗いシャワーで流し、再び入浴させる。
シーズとマルチーズの混血犬だから毛がふさふさ(!!)とある。
これが濡れると全身にぺっとり付くから体形が露になったのをみれば、ころころ肥えてばかりと思っていたのに、なんとまァ、スマートなお姿におなりになったものだった。
湯当りしてはと、スノコに上げて乾かすのがこれまたタイヘン。何枚ものタオルが必要。さらに1時間百円のドライヤーでぶんぶん吹き付ける。ブラッシングしてやる。見違えるように白さが輝いた。
いい加減乾いて化粧直しているうちに湯冷めしたのかぶるぶる震えだした。あわてて車に戻りつくことだった。
年男ならぬ年犬のめでたさに、とんだ体験させられたリュウは体力を使い果たし、ストレスにまいったのか、帰途は家内の膝で眠りこけてしまった。
おかげで、〔ウ〜、ワン〕の命令から解除されて快適にドライビングしたのだった。
運転しながら、ふと思ったのは、徳川三代の幕府定礎の革新争乱の後の、あの徳川綱吉の時代に、ひょっとしたらなるのではあるまいか・・・・? まさかね。

ひまわり館
岡山県真庭市湯原下湯原24−1
電話:0867−62−7080
ペット入浴料 1570円
人間様入浴料  420円(この差なんなの差) 子供210円                 〔編集人〕

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