花びらの色仕掛け

2004年6月15日
 14日の岡山日日新聞に興味ある記事が載っていた。
 タイトルは「NEWS最前線 昆虫や鳥を引きつける 花びらの”色”仕掛け」

 植物は自分では交配ができないから虫、蝶、トンボ、鳥に仲立ちしてもらって受精がなりたつ。したがって植物それぞれ彼らが魅力を感じてくれる演出をしなけねばない。以下記事を一部抜粋要約してみよう。
 鳥の視覚は人間と同じで赤を好むが、昆虫は人間以上に紫外線が見えることを花は知っているので、まず植物は花の色と模様に進化されてきた。
 花色で代表的なのは白、黄、紫、赤、緑の5種。統計的に早春に合わして分類すると、
 
 白・・・30%以上
 黄、紫・20%
 赤、緑・10%

のようで、春たけなわになると、

 白・・・若干占有率が高くなる
 黄、紫・30%弱まで高くなる
 赤、緑・5%ぐらいまで低くなる

晩春は、
 白・・・ほぼ40%
 黄・・・ぐんと伸びて37%あたりまで高くなる
 紫・・・17%ぐらいまで落ちる
 赤・・・さらに下がる
 緑・・・ほぼ0%ちかくになる

夏になると、白は横ばい、黄・紫は20%に戻り、赤、緑が上向く。

秋風が吹くころ、
 白は20%まで下がり、晩秋には30%台に戻る
 黄は20%で晩秋を迎える
 紫は40%にはね上がり30%強で終わる
 赤は10%で晩秋は0%
 緑は5%で晩秋は8%ほどに落ち着く

と、いう推移になる。{記事はグラフなので数値は勝手に判読}
 なかなか面白い内容だ。日頃山野を徘徊していて知覚していたことがうらずけられた気がする。
 白が多いのは葉をはじめ緑の中なのでよく目立つかららしい。
 蜜線の上の花弁に班があるのは、班が紫外線をよく吸収して目ざとい昆虫を誘い込む仕掛けになっているとのこと。

 最近の岡山日日新聞には読み応えする特集が掲載されるようになった。これは大事に保管しておきたい。

 



  

  

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