ーーーー新見市豊永・草間 4.6.6探訪ーーーー

 梅雨時期にはそれに合わした花が山野の谷間に咲いているが、春本番の繚乱に比べると圧倒的に種類が少なくなる。いわば夏草への端境期に入るからだ。
 それでも家にじっとして雨だれを聞いてはいられない。
 師匠と連れ立って北房町から豊永に車を走らす。
 分からなければ通り過ぎてしまうわき道に車を乗り入れ、人家疎らな集落の奥まった路傍に駐車する。
 ヤマシャクヤクは山の斜面に咲いていた。ヤマシャクヤクは白花が多いが、ここのは稀にあるベニシャクヤクだった。傘をさしての探訪撮で、持主の案内をいただいた。
 自生の株から丹念に種子を集め、一画の群生に育てたそうで、周囲を柵で囲い保護管理されている。
 ヤマシャクヤクは開花して2〜3日でハラリと花弁を散らす。花の命は短くて、の言葉にたがわない哀れさを漂わせる花である。
 今朝(6日)のNHKで放映されたそうで、それを見て2人の熟年女性が軽トラを駆って現れ、
「ヤマシャクヤクはどこに咲いていますか?」
と聞く。
 「TVで見ましたけぇ」
 メディアの影響にはあらためて恐れ入る。晴天ならば離合できない道に車が溢れて帰るに帰れない状況になるだろう。雨があがれば好条件になるのだが、傘を片手で、カメラの濡れを防ぎながらの撮影は思うようにシャツターが切れない。記録した画像を確認していないのでなんともいえないが、自信はない。
 
 草間の「かたくり園」で名物の蕎麦を昼食する。蕎麦好きの人にはたまらない美味さだ。
 このかくり園の中を歩かせてもらって裏山に入る。
 ヤマシャクヤク、シライトソウ、ササユリの数輪が寂々と雨に咲いていた。

 180号線の帰途、御鋒神社に山よ白よと山裾一面を白色で染め上げたユキノシタがあった。
 これほどの群生は他に見たことがない。
 新見方面に走る際には高梁を過ぎて左面を注視していると否でも目に入る。

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