曇天で時折小雨が混じる天候が、終日つづき、山野草の観察にはあいにくの条件でした。それでも強行突破して見に来てくれる愛好家に、山野草は「ちょっとだけ」の演出で迎えてくれました。。もう1週間すると、「春だよ!全員集合」の声が挙がって、どこの山野もはじけるような花の笑いが響くことでしょう。
 ウグイスもだいぶ上手になりました。
 この日一日で3ヶ所の自生地を駆け抜けてきました。

         【英田町河合】
 かれこれ3年前に訪れたときは自然そのものの環境でしたが、いまは地元の人が「村興し」の一環として整備され、リーフレットも備え、案内もして一大イベントとして取り組まれています。
 セツブンソウの後にアズマイチゲが群生の勢いをみせていましたが、日が射さないと花弁を開かないので、ほとんど傘を折りたたんだ姿のなか、数株、「せっかく来られたのにすげなくできません」と、申し訳ていどに開いていてくれていました。
 キバナノアマナの葉はあちこち伸びていましたが、肝心の花を見せてくれるのは数本ばかりの侘しさでした。
 イチリンソウはあとしばらくで花芽が伸びてくるでしょう。
 帰途、思いがけない処でユキワリイチゲ、スズフリソウの自生に遭遇しました。このまま、そっと見守ってやりたい気持ちです。

         【御津町紙工】
 昨日はほんの数株が花芽を抱いていたのに、今日はあちこちに花を吹かしていたのがキバナノアマナです。
 一昼夜の時間経過が生育を一変させたことに驚くとともに、これほどの群生は他に見たことがありません。
 4月に入るとイチリンソウやニリンソウが賑やかに咲き誇りますが、セツブンソウとイチリンソウの間を取り持つキバナノアマナの存在は貴重なものです.
いまのところ地元の人も愛好家もいまのところあまり関心がない状況。
 探訪撮の小生などにとってはじっくり撮影できるのでまことにありがたいかぎりですが。

         【吉備高原】
 ショウジョウバカマの大株が、それも群生で花芽を愛しく抱いて育成の時期をうかがっていました。
 その日はいつでしょうか。指折り数え、はやるこころを抑えてその日を待つことにします。

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