山野草探訪撮【カワヅザクラ】【ユキワリソウ】【オウレン】
2004年3月13日 趣味 妙林寺の【カワヅザクラ】
「もう桜が咲いているの」
Kさんのデジカメ撮影したCFを見せてもらうと今の時期、満開の桜が写っていた。馴染み深いソメイヨシノより花弁が大ぶりでふさふさした重量感があった。山陽新聞の9日夕刊にも、花を見上げる母子のスナップが載っていた。〔花〕と聞くとじっとしておれないので、早速でかけてみた。住宅が密集している地域だが、あらかじめ確認しておいたので難なくお寺の駐車場にたどり着いた。真綿にくるまれたような天気で実に心地よい。しばらく境内を散策させてもらう。
妙林寺は高台に建つ日蓮宗の大寺である。
岡山中心街を眼下にすることができる。北面の丘は広大な墓地が広がり、花を持った墓参する人を三々五々見かける。お彼岸の季節なのだ。本堂は内装工事中で、工事の人が昼食後の休憩を前庭で転寝している。南となりの薬師堂からは読経が流れてきて、時々、渡り廊下をすり足で出入りする人がある。法要が営まれているのだろう。
南面に参道がのびていて、山門の間に目当ての桜並木があった。桜の種類はカワヅザクラ、新聞の記事では、約20年前静岡県河津町から贈られたそうで、南伊豆地方に多い種類とのこと。
大柄で華やか花を蜜蜂が飛び交う。花よ蜂よ、とカメラのファインダーを覗きこみながらうろうろする背後で、墓参ついでの花見客が「あっち」「こっち」と指示してくれるが、何しろ相手は翔をもつ身、寸時も落ち着きがないのはいたしがたがない。
日蓮上人の巨像に香と読経がまとわりつくのを後にして、車に帰る。
草間台地の【ユキワリソウ・オウレン】
石灰岩の町、井倉からの道は、上り口が少し狭いのを除けば格段に拡幅整備された。上り詰めた処、左手にある「そば道場」から入って、奥の駐車場に停める。石灰岩の奇景を横目にみて自生地に出る。2月上旬に訪れたときは立ち入り禁止になっていた。蕾も膨らまない時に踏み込むと花が咲かないそうだ。
今は、ユキワリソウが満開である。その様はセツブンソウの群生と同様、枯葉の面に白い真珠を撒いたよう咲いている。同じキンポウゲ科でもセツブンソウのはガクが花弁のように見え、本当の花弁は退化して、雄蕊の周りに黄色く点々と輪を描いている。ユキワリソウはガクではなくて花弁そのものの、違いがある。形態から見ると、セツブンソウほど複雑ではない。白、紅、ピンクの彩りはセツブンソウにはない。
ロープ際で撮影するのだが、できれば接写を試みたい。ところが良くしたもので写りのいい花はズームの位置にある。よりいい花を探しながらロープをたどって歩いていく。民家の裏手辺りでユキワリソウの分布からオウレンの花にかわる。これが地味で、線香花火のような花は、写真泣かせ。カメラのケースカバーを被せてノン・フラッシュで撮ってみた。少し幻想的な雰囲気にあがっていた。できばえは次回の更新まで。
この地域はカタクリが自生する。葉が出ていたけれど花が見えるのは4月になる。
民家の庭のフクジュソウは2月以来で、株が大きく張り葉が繁って開花していた。蕾も多くあってまだまだ楽しめそうだ。
これらすべては個人の所有地で、好意の賜物である。厚くかさんだ落ち葉を熊手で掻いて自生の環境を保持されている。
ここで、知人のK夫妻に偶然お会いした。K氏もカメラを抱えての撮影行だった。同好の士は、当然ながら目的は同じなのである。
「もう桜が咲いているの」
Kさんのデジカメ撮影したCFを見せてもらうと今の時期、満開の桜が写っていた。馴染み深いソメイヨシノより花弁が大ぶりでふさふさした重量感があった。山陽新聞の9日夕刊にも、花を見上げる母子のスナップが載っていた。〔花〕と聞くとじっとしておれないので、早速でかけてみた。住宅が密集している地域だが、あらかじめ確認しておいたので難なくお寺の駐車場にたどり着いた。真綿にくるまれたような天気で実に心地よい。しばらく境内を散策させてもらう。
妙林寺は高台に建つ日蓮宗の大寺である。
岡山中心街を眼下にすることができる。北面の丘は広大な墓地が広がり、花を持った墓参する人を三々五々見かける。お彼岸の季節なのだ。本堂は内装工事中で、工事の人が昼食後の休憩を前庭で転寝している。南となりの薬師堂からは読経が流れてきて、時々、渡り廊下をすり足で出入りする人がある。法要が営まれているのだろう。
南面に参道がのびていて、山門の間に目当ての桜並木があった。桜の種類はカワヅザクラ、新聞の記事では、約20年前静岡県河津町から贈られたそうで、南伊豆地方に多い種類とのこと。
大柄で華やか花を蜜蜂が飛び交う。花よ蜂よ、とカメラのファインダーを覗きこみながらうろうろする背後で、墓参ついでの花見客が「あっち」「こっち」と指示してくれるが、何しろ相手は翔をもつ身、寸時も落ち着きがないのはいたしがたがない。
日蓮上人の巨像に香と読経がまとわりつくのを後にして、車に帰る。
草間台地の【ユキワリソウ・オウレン】
石灰岩の町、井倉からの道は、上り口が少し狭いのを除けば格段に拡幅整備された。上り詰めた処、左手にある「そば道場」から入って、奥の駐車場に停める。石灰岩の奇景を横目にみて自生地に出る。2月上旬に訪れたときは立ち入り禁止になっていた。蕾も膨らまない時に踏み込むと花が咲かないそうだ。
今は、ユキワリソウが満開である。その様はセツブンソウの群生と同様、枯葉の面に白い真珠を撒いたよう咲いている。同じキンポウゲ科でもセツブンソウのはガクが花弁のように見え、本当の花弁は退化して、雄蕊の周りに黄色く点々と輪を描いている。ユキワリソウはガクではなくて花弁そのものの、違いがある。形態から見ると、セツブンソウほど複雑ではない。白、紅、ピンクの彩りはセツブンソウにはない。
ロープ際で撮影するのだが、できれば接写を試みたい。ところが良くしたもので写りのいい花はズームの位置にある。よりいい花を探しながらロープをたどって歩いていく。民家の裏手辺りでユキワリソウの分布からオウレンの花にかわる。これが地味で、線香花火のような花は、写真泣かせ。カメラのケースカバーを被せてノン・フラッシュで撮ってみた。少し幻想的な雰囲気にあがっていた。できばえは次回の更新まで。
この地域はカタクリが自生する。葉が出ていたけれど花が見えるのは4月になる。
民家の庭のフクジュソウは2月以来で、株が大きく張り葉が繁って開花していた。蕾も多くあってまだまだ楽しめそうだ。
これらすべては個人の所有地で、好意の賜物である。厚くかさんだ落ち葉を熊手で掻いて自生の環境を保持されている。
ここで、知人のK夫妻に偶然お会いした。K氏もカメラを抱えての撮影行だった。同好の士は、当然ながら目的は同じなのである。
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