白馬3部作の最終作です。あと中央アルプスの木曾駒ヶ岳、八ヶ岳の北横岳、蓼科高原などの写真がありますが、また機会をみて掲載します。次回からは岡山近辺の【春一番の花】を探訪撮して早春賦の香りをお届けします。
 小松和夫氏のギャラリーはいかがでしたか。独自のカメラアングルとテクニックを堪能していただけていたら幸いです。この6月に新見市で個展を開かれます。健闘を祈念して、またのギャラリー登場を企画したいと思います。
        
           【栂池高原】
 和田野のペンション〔☆FRONTIER〕を拠点にしての最終日、イタリア料理と静寂な森の睡眠に満足して、鼻ひげの良く似合うオーナーマスタに見送られて出発する。
 野鳥のさえずりを背にしてオリンピック道路を白馬駅まで下って国道148号線に戻り、往路糸魚川の方向へ走る。白馬大池駅あたりから案内板にみちびかれて、栂池ゴンドラリフト駅にすべりこむ。ここは小谷村である。小谷の発音は、オタリであってオタニではない。建久年間、六条院の荘園だったそうで歴史にきざまれた土地なのである。
 白馬一帯がスキーのメッカでゴンドラやリフト、ロープウエイが敷設され冬はスキー客に、夏は登山客で通年稼動していて盛況である。だから労をせずして山の中腹へ運んでくれる。
 全長5320米のゴンドラリフト「イブ」から、さらに栂池ロープウエイに乗り継ぎ最終駅の広場に降り立つ。目の前に白馬乗鞍岳が雪渓を抱いてたちはだかっていた。白い襷をかけて白袴をはいた弁慶のようにそびえ立つ。
 朝の冷たい清浄な空気は美味しい。標高1880米の高層湿原の空気は極上の味がある。満腔一杯に吸い込んで板橋の湿原を歩く。
 200種ともいわれる自生の高山植物の、ほんの一部しか探訪できなかったけれども大自然の中にいて可憐で群生する強さに、山野草のメカニズムをあらためて魅せられたものだった。
 

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